釣りで魚の持ち帰り方は?保存方法やつかむ道具、締め方を解説

釣りの楽しみは、釣り上げることはもちろんですが、持ち帰ってみんなで食べることも楽しみの一つだと思います。

美味しく食べるために鮮度を保ち、安全に持ち帰る方法は、クーラーボックスで冷やして持って帰るのが一番です。

しかし、魚の大きさや種類によって、魚の保存方法が変わってきます。

魚を美味しく食べるために、目的の魚にあった持ち帰り方を覚えておきましょう。

釣りで魚の持ち帰り方は?

サビキなどで釣れる20センチ前後の小魚の場合

サビキで釣る場合は、数が多く釣れる釣り方になります。また大きい魚はあまり釣れず小魚がほとんどです。この場合は、締めずにそのまま氷締めにして持ち帰ります。

氷締めは次の、釣った魚の保存方法で説明します。

チヌやスズキなどの中型の魚の場合

40センチ前後の中型の魚の場合は、締めて血抜きをします。結構血が出ますので海水できれいに洗い流してクーラーボックスに入れます。このときビニール袋に入れると汚れずに持ち帰ることが出来ます。血抜きの方法は次の、釣った魚の保存方法で説明します。

ジギングなどで釣る大きい魚の場合

60センチ以上の大物を狙う場合は、それなりのクーラーボックスを持っていくと思いますが、思いもよらぬ大物が釣れた場合は、帰る直前までストリンガーにかけて海中で生かしておきましょう。返る直前に締めて血抜きを行い、海水で濡らしたタオルなどに包んで持ち帰ります。

釣った魚の保存方法

釣った魚の保存方法は大きく3種類あります。

氷締め

 氷締めとは、海水を氷で冷やし潮氷を作り、その中に生きたままの魚を入れるやり方です。

必ず生きた状態の魚を入れましょう。小魚は潮氷に入れるだけで即死しますので鮮度バツグンです。死んだ魚を潮氷に入れても、その時点ですでに鮮度が落ちています。

・潮氷の作り方

 氷を入れたクーラーボックスに海水をすくって入れればできます。しかし氷をそのまま使うと海水が薄まってしまいます。(魚が水っぽくなる)

ペットボトル、または袋に入った氷を使いましょう。

自分で氷を作る場合は、ペットボトルなどに水を入れ、2~3日前から冷凍庫に入れて作ります。一晩では中まで凍った氷にはなりませんので、しっかり凍った氷を作りましょう。

コンビニなどで買う場合は、袋から出さずにそのままクーラーボックスに入れておけば大丈夫です。

締めて血抜きをする

魚を締めるとは延髄を切断し即死させることです。多くの魚はエラの横と尾の付け根が急所です。

基本的には目の後方2~3センチのところに包丁、またはナイフを入れ脊椎の中骨まで切り込みます。そうすることで太い血管と神経を切断することが出来ます。この時、魚が痙攣をおこせば成功です。

コツは、ためらいなく一気に押し込むことです。

他にも針とワイヤーを使った神経締めのやり方もありますが、こちらは少し難しいことと、そのための道具が必要になってきます。興味があったら調べてみるのも良いでしょう。

締めることが出来たら、次は血抜きを行います。

血抜きをすることで、魚の身が生臭くなることを防げます。

締めた時に血管も切れていますが、さらにエラの部分も切り込み、頭を下にして吊り下げれば確実に血抜きをすることが出来ます。

青物の場合は、締めた時にエラを取ってしまいます。その後海水の入ったバケツに入れて血抜きを行います。十分に血抜きが出来たら、海水できれいに洗い流し、クーラーボックスに入れます。この時、氷に直接あたらないように袋などに入れましょう。

ストリンガーなどを使って海の中で生かしておく。

ストリンガーやスカリを使って、海の中に沈めておきます。

自由に動き回れなかったり、魚同士がぶつかったりして魚にストレスがかかります。

魚の身もストレスが少ないほど美味しいと言われていますので、クーラーボックスが無い、または入らない場合以外は、氷締めや血抜きをして、冷やした状態で保存することをおすすめします。

釣った魚をつかむ道具はなにが便利?

釣った魚をつかむ道具は大きく3種類あります。狙う魚の大きさで使い分けると便利です。

魚つかみ(フィッシュホルダー)

フィッシュホルダーはハサミやトングのような形のもので、魚を挟んでつかみます。

小魚から中型の魚に便利で、鋭い歯や、背びれなどで怪我をすることを防ぎます。

フィッシュグリップ

フィッシュグリップは先端に2本のアームが付いていて、レバーを引くと開き、離すと閉まる様になっています。中型から大型の魚に使用します。耐荷重表記が書いてある物もありますので、目的に合ったものを選びましょう。

銛先、鈎

銛(もり)の先を打ち込んだり、フック状の鈎(かぎ)で引っかけたりして、船へと引き上げる時に使います。マグロなどの大物に使いますので普通の釣りでは使用することはないと思います。

釣った魚の締め方はなにが最適?

・氷締め

氷締めは、冷たい水で即死してしまうような小魚に最適です。

・締めと血抜き

ナイフや包丁で延髄を切り、エラを切って血抜きをする場合は、氷締めではすぐに死なないような中型から大型の魚に適しています。

まとめ

魚は新鮮な方が美味しい!

しかし、生きている魚も、狭い水槽や、網に囚われているとストレスから美味しくない魚になってしまいます。

ストレスで美味しくなくなった魚を、いくら新鮮だからと食べても美味しくないという事です。

釣った魚を狭いクーラーボックスに入れ、家に帰ったときに生きていたとします。しかしその魚は、食べるときに新鮮であっても美味しくないかもしれません。

釣った魚を美味しく食べるためには、美味しい魚の状態で、鮮度を保ち持ち帰る必要があります。

小魚の場合は、氷締めを行い、生きた状態から一気に凍った状態に近くし、鮮度を保つのが簡単です。海水の濃度が薄まらないようにすることがポイントです。

中型から大型の魚の場合、目的に合ったクーラーボックスを持っていき、釣りあげた魚は、その場で締めて血抜きを行います。血抜きを行わないと、魚の身が生臭くなってしまうからです。

じゅうぶん血抜きが出来たら、袋などに入れ氷にあたらないようクーラーボックスに入れます。

血抜きをしないで、クーラーボックスに入れると、大きい魚だと冷えるまでに時間がかかり、その間に身に血が回り生臭くなってしまいます。美味しく食べるためには必ず血抜きを行いましょう。

釣った魚は生きた状態より、適切な締め方を行い、持ち帰りましょう。

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