70歳の長寿のお祝いである古希。
元々は古稀という字を用いており"古来は70歳まで生きるのが稀だった"ことが由来であるようです。
古希のお祝いはしない方がいいという話もあるようですが、その理由は以下の3つのことがあるからのようです。
- 古希をお祝いすると早死にするといわれているから
- 年寄り扱いされていると嫌がられるから
- 厄年だから
「古希をお祝いすると早死にする」というのはウワサレベルであって、実際にそうなるとは限りません。
ですので、本人がよほどお祝いを拒否をしない限り、古希のお祝いはしたほうがいいでしょう。
家族との団らんや普段言えない感謝の言葉を伝えるいい機会です。
しかし、贈るとNGのプレゼントもあるので、そのようなことについても知っておきましょう。
ここでは、古希がお祝いしないほうがいいと言われている3つのことと、古希のお祝いにおすすめのプレゼントを解説していきます。
古希のお祝いしない方がいいはほんと?
調べてみると古希のお祝いをしない方がいいといわれる理由はたしかに存在していました。
その理由を3つご紹介します。
①古希をお祝いすると早死にするといわれているから
こちらは「古希のお祝いをした直後に亡くなった知り合いがいる」といった噂が転じて古希のお祝いをすると早死にするという言い伝えになったようです。
先述した古希の由来からも明らかなように、古来は70歳まで生きること自体が稀でした。
内閣府の調査によると、近年では要介護者数は75歳以上から割合が高くなるようです。
現実的にも70歳はそういうことが視野に入ってくる年齢であるとは言えるでしょう。
しかし、あくまで噂が転じた言い伝えです。
②年寄り扱いされていると嫌がられるから
お祝いをされる本人が年寄り扱いをされて嫌がるという理由もあるようです。
現代の70歳は元気な人も多いです。
働きに出ている方も珍しくありませんし、ジムで運動をしたり、趣味に興じたりと思い思いに毎日を過ごされていると思います。
本人が嫌がるのであれば無理にお祝いしなくてもいいのではないでしょうか。
③厄年だから
70歳は男女共通の厄年と言われています。
厄除けの慣習で「厄年である本人が身近な人々にごちそうする」というものがあります。古希のお祝いはそれとは逆に「身近な人々からごちそうされる」ことになり、慣習に反するので良くないと考える方も少なくないようです。
厄年関係なく色々ある人はいますし、気にしすぎる必要は無いと思います。
これら3つの理由はどれも心情的なもので科学的根拠は無いので、古希のお祝いはしない方がいいのかと聞かれれば、答えはNOです。
ただし、お祝いされるご本人が気にするようであれば無理にお祝いしなくてもいいと思います。そこはご本人の気持ちを尊重しましょう。わざわざ古希のお祝いと言わなくても、普通に70歳のお誕生日祝いでも気持ちは伝わると思いますよ。
古希のプレゼントでNGなもの
昔とは違い、70歳でも元気で若々しい人が多くなっています。
性格にもよりますが、年寄り扱いをされるのは嫌がる人もいるので、「お年寄りはこういうのが好きだろう」という固定概念はやめましょう。
そして縁起の悪いといわれるものもありますので、それらのプレゼントも避けるようにしましょう。
ポイント
- 箸(橋を渡す、が三途の川への橋渡しを連想させる)
- くし(苦しむことを連想させる)
- 白いハンカチ(手切れ)
- 靴・靴下(踏みつける)
- 包丁・はさみ(縁切り)
- お茶(お葬式の香典返し)
古希のお祝いにオススメのプレゼント
長寿のお祝いにはそれぞれテーマカラーがあり、70歳の古希は77歳の喜寿と共に「紫」となっています。
紫は高貴な色とされており、相手への敬意を表す意味もあります。古希のお祝いの品を紫をベースに選んでも良さそうです。
しかし、紫といっても薄めのやわらかな色から濃いめの重たい色まで様々です。お祝いされるご本人の好みもありますので、テーマカラーにこだわることはありません。
ここからは古希のお祝いにおすすめのプレゼントをご紹介します。
男性の場合
1.お酒
男性はお酒好きな人も多いでしょう。
好みがわかれるところがあるので、当人が好きなお酒を参考に選びましょう。
その中でもやはり「特別感」があったほうがお祝いにぴったりです。
普段飲むお酒でも高級なものや、スパークリング系のものはお祝いらしい雰囲気に合いますね。
清酒でもスパークリングがあったりします。
2.日用品
タオルやパジャマなど、普段使っているもののなかで、素材や機能にこだわったものを選んでみましょう。
いつも使っているものが上質なアイテムになると、肌触りの心地よさや使いやすさで気分がよくなるものです。
毎日使うことで、あなたからのプレゼントを通して、愛情を感じられます。
3.体験ギフト
70歳ともなると今後の事を考え「これ以上物を増やしたくない」と考える方もいるかもしれません。
そんなときは「もの」ではなく、「体験」ができるプレゼントもいいでしょう。
当人の趣味や興味がありそうなものをチョイスしたり、自分で選べる体験ギフトなどもあります。
女性の場合
1.お花
お祝いごとの定番となっているお花。フラワーギフトサービスでも様々なシーンを想定したアレンジメントがあるので選びやすいでしょう。
しかし、ただ豪華なアレンジメントを送っても送られた方にとっては邪魔でかえって迷惑になる可能性もあります。そんな時は小さめで管理も楽なフラワーボックスやプリザーブドフラワーもおすすめです。
2.服・ファッション小物
70歳であればまだまだ元気に遊んでいる方も少なくないと思います。そのような方には出かける時に着ていけるような服や、帽子やスカーフなどのファッション小物もおすすめです。
ちなみに私はパジャマをプレゼントして喜ばれたことがあります。
3.名入れプレゼント
最近は名前入りの品をプレゼントするのも人気だそうです。調べただけでもお菓子(焼印)やグラス、お酒など色々ありました。名前入りのプレゼントを貰ったらきっと大事にしたくなりますよね。
古希のお祝いの色は紫
古希も還暦同様にちゃんちゃんこを着る習わしがあります。
還暦は赤でしたが、古希は「紫」なので、ちゃんちゃんこの色は紫になります。
そのためプレゼントも紫色が入ったものを選ぶなどいいかもしれません。
しかし、必ず紫いろにしなければならないというわけではないので、当人が嫌いな色なら避けるべきです。
あくまでプレゼントの参考としてみてくださいね。
古希は何歳でお祝いする?数え年と満年齢のどっち?
古希は70歳ですが、日本の風習の中には満年齢ではなく、数え年で祝うところも少なくありません。
古希のお祝いは本来であれば数え年ですが、最近では満年齢でお祝いすることが多くなってきたようです。
数え年で祝うのであれば、満年齢より1年早く祝うことになりますが、いつお祝いするかの決まりはありませんので、ご家族の都合がいいときに話し合って決めるといいですね。
まとめ
古希のお祝いをしない方がいい理由は3つほどありましたが、どれも噂や思い込みのようなものでした。
古希のお祝いをするかどうかは祝われるご本人の気持ちを尊重して決めればいいと思います。
プレゼントはご本人の好きなことなどを普段からリサーチしておくと選びやすいかもしれませんね。ここでご紹介した物もよろしければ参考にしてみてください。