動物園や水族館だと、ペンギンは必ず人気で、しかもすごく可愛いですよね!
実はペンギンは個人でペットとして飼育することは可能です。
ただし、飼育はかなり大変ですし、かなりの飼育費用と飼育許可も必要です。
今回はそんなペンギンの飼育を個人でする場合に、事前に知っておくべきことを紹介します。
ペンギンは個人で飼育できる
ペンギンをペットとして飼育することは、かなり難しいですが出来なくはないです。
というのも、ペンギンを飼育するために事前の準備もありますし、知っておくべきことがあります。
泳ぐ環境が必要
まずペンギンは水辺に住む動物なので、プールなど泳ぐことが出来る環境が絶対に必要。
しかもペンギンが快適な環境で泳ぐためには、水は海水であることが望ましいです。
要するに、プールを用意したら、きちんと海水と同じような塩分濃度にしないといけません。
エサは寄生虫がいない生魚
また、ペンギンは生魚を食べるのですが、寄生虫がいない生魚を与えないとダメなので、冷凍しておいた魚を自然解凍してから食べさせないといけません。
体臭がキツイ
ペンギンって何気に体臭が生臭くてキツいんですよ。
トイレのしつけも出来ないから、排泄もあちこちでしてしまうため、すぐに掃除しないと、どんどん飼育環境から悪臭が漂い、ご近所さんにご迷惑をかけてしまうことも!
鳴き声が大きい
実はペンギンは鳴き声も比較的大きいので、その鳴き声によって、やっぱりご近所さんに迷惑がかかり、騒音トラブルに発展する可能性があります。
動物病院が近くにあるか
そして、飼育しているペンギンがケガや病気になった場合、診てもらえる獣医さんも探しておかなければいけません。
街にある獣医さんと言えば、ワンちゃんやねこちゃん対象がほどんど。
それ以外でもうさぎやハムスター、フェレットなども診ることはできるかもしれませんが、ペンギンを診れる街の獣医さんはいるのか疑問です。
以上のことからペンギンを個人で飼育するのは、かなりハードルが高いのです!
ペンギンだけでなく、近隣住人のことも考えないといけないですね。
ペンギンの飼育費用は?
ペンギンをペットとして個人で飼育する場合、飼育費は安くても一羽月10万円を超えるでしょう。
広めのプールとそれに注ぐたっぷりの海水、そしてプールの中に設置する循環器やそのお手入れ、そしてエサとなる魚も、スーパーなどで仕入れてこないといけないのです。
1ヶ月あたりの飼育費は、軽く10万円以上になるので、やっぱり財力がないと、ペンギンは飼育できません。
多頭飼いする場合は、当然もっと飼育費がかかりますね!
それでも、経済的に余裕があり、どうしてもペンギンをペットとして個人で飼育したいなら、きちんとペンギンが快適に暮らせる環境を整えてあげましょうね!
ペンギンを飼育するには許可が必要
ペンギンはペットショップで簡単に購入できる動物ではないし、種類によっては絶滅危惧種に指定されているため、飼育する際には環境省から許可が必要なんです。
人気の高いフンボルトペンギンという種類は、この絶滅危惧種であるため、国内で繁殖させた個体なら、入手は不可能ではありませんが、許可をきちんと得ましょう。
ちなみに、他の種類のペンギンを飼育する場合も、入手したルートから、環境省の許可を得るべきかどうか、確認しておいてくださいね。
また、許可されていないのに、国外から輸入されてきたペンギンを購入、飼育することは違法なのでご注意を!
ペンギンの入手方法はペンギンを取扱いしているペットショップはあるので、入荷すれば取引が可能です。
ペンギンを買うのに値段はいくらかかる?
ペンギンは種類にもよりますが、安くても1羽あたり100万円ほどで、高値になると1000万円、というかなりの高い値段がかかります!
こんなに高い値段なのですが、多頭飼いをしないといけない、というのはかなりの財力がないと難しいですね…。
しかも、ペンギンの飼育費用もかかるので、トータルとしてかなりお金がかかります。
ペンギンは飼育数は1羽より多頭飼い
ペンギンは水族館や動物園などですと、飼育数が多くいわゆる多頭飼いをしていますね。
実際、日本国内でのペンギンの飼育数は2500羽ほどとされているくらい。
実はペンギンって結構寂しがり屋な動物だし、群れて生活をする習性があるので、多頭飼いをして飼育数は多い方が良いんですよ。
ただし、飼育数が多ければ多いほど、お世話は大変になるし、広めの泳げる環境も必要になってきます。
また飼育数が多いと、ペンギンが雛を産むこともあるので、より多くのエサが必要になったり、親子で安心して暮らすスペースがいるなど、子育てしやすい環境を整えてあげないもの。
飼育数が増えると更に、飼育をしっかり行うには、個人だとやっぱり大変なんですね…。
もし個人というか家庭でペンギンを飼育するには、家族全員でペンギンの面倒を見ないといけません。
日本でペンギンを飼育するならどの種類?
ペンギンは寒い気候の場所で暮らしている種類よりも、温暖な場所で暮らしている種類を選ぶと、日本でも飼育は不可能ではありません。
特に日本での飼育におすすめなのが、キングペンギンとコガタペンギンという種類ですね。
この2つの種類は、暖かい地域で暮らしているため、高温多湿になる日本の夏場でも、ちゃんと適応が出来るでしょう。
特にコガタペンギンはその名の通り、体重は1kgほどで身長も140㎝前後なので、比較的に一般家庭でも飼育しやすい大きさなんですよ。
ただし、これらの種類のペンギンをペットとして個人が飼育する場合も、念のため許可が必要かどうかを確認していきましょう。
まとめ
ペンギンは個人でペットとして飼育することは不可能ではありませんが、相当の財力とペンギンを快適に住まわせられる環境、そして場合によっては許可も必要。
気軽に飼育できる動物ではないですが、そもそもペンギンの入手自体も、個人では難しいんですよ。
これらのことを考えつつ、本当にしっかりとペンギンを飼育できる場合のみ、正規のルートで入手して、ペンギンを飼育しましょう。