真夏の果物というイメージがあるスイカ。
実は一番甘い時期は梅雨前といわれています。
でも日本って地域によって梅雨の時期がだいぶ異なりますよね。
つまりスイカの産地がどこなのかによってスイカの甘い時期は変わってくるんです。
今回はスイカの甘い時期について、さらに甘いスイカの見分け方なども詳しく調べてみたのでご紹介します。
スイカの甘い時期は梅雨前!
そもそもどうして梅雨前のスイカがいちばん甘くなるんでしょうか。
それはスイカの光飽和点によるものです。
光飽和点とは簡単にいうと強い光を浴びるほど甘くなっていくということです。
日本では夏至である6月後半が太陽光の一番強い時期です。
夏至を過ぎると日照量は減少していくので、スイカは水っぽくなってしまい甘さが少なくなってしまいます。
梅雨前はまだ雨も降っていないし気温も暖かい。
日光もたくさん浴びているしスイカが甘くなるのにぴったりなんですね。
でも冒頭でお話しした通り、日本は縦に細長いので、地方によって梅雨入りや梅雨明けの時期が違います。
北海道には梅雨はないも同然ですし。
そこでそれぞれの時期のおすすめ生産地をみてみましょう。
- 4~6月=九州地方、熊本県
- 6~7月=千葉県、茨城県
- 8月~=東北地方、青森県
梅雨の影響が少ない北海道は時期によって甘さの違いはないようです。
暖かい地域のほうが梅雨入り・梅雨明けが早いので、スイカの収穫時期も南から北へいくにつれて遅くなるんですね。
スイカがスーパーに並ぶのはいつから?
早いときでは5月からスイカがスーパーに並び始めます。
しかし、並び始めたころは小玉スイカが多く、両手いっぱいに持ってスイカにかぶりつくことができる大きさのスイカはやはり梅雨頃~夏にかけてになります。
スイカの産地では、道の駅などのほうが早く並ぶこともあるかもしれませんね。
スイカが甘いかの見分け方!
ではその時期にお店に売られているスイカの中で、一番甘くておいしいものを選びたいですよね。
スイカは追熟しないので購入時にしっかり見極める必要があります。
そのスイカが甘いか見極めるポイントを3つご紹介します。
①しま模様がはっきりしているもの
スイカといえば緑色の皮に黒色のしま模様ですよね。
模様の境目がはっきりしているスイカは、栄養分を吸収し内部の組織がしっかりしている=実が詰まって歯ごたえがあるスイカであるといえます。
さらにスイカの表面を撫でてみてデコボコしているものがより甘いスイカです。
②ツルが緑色で周りが盛り上がっている
ツルが緑色のものは新鮮な証拠です。
収穫したてがいちばんおいしいのは他のお野菜と一緒ですね。
ただしお店ではツルが切ってあることも多いので、
ツル周辺が盛り上がっているものを選ぶとよいでしょう。
③スイカのお尻側にあるおへそが大きいもの
スイカの下側にあるおへそが大きいほど食べごろのスイカです。
逆に小さいものはより日持ちするといえます。
最近は糖度を表示してくれているお店も多いので参考にしましょう。
糖度が12度以上なら甘いスイカといえます。
正直これがいちばん分かりやすいです。
叩いて音で見分ける方法も有名ですがそれは甘さとは関係ありません。
音で分かるのはスイカがどのくらい熟れているかです。
私も試してみたことがありますが、素人には音の違いもほとんど分からないのであまり参考にはなりません。
お店で売られているものはカットされているものもありますよね。
その場合、甘いスイカを見極めるポイントは2つあります。
①種が黒いもの
よく熟したスイカの種は黒色です。
白っぽい種は未熟なスイカによくみられます。
②皮側の白い部分と実の赤い部分の境界線がはっきりしているもの
緑の皮と赤い果肉の間に白い部分がありますよね。
そこの境界線がはっきりしているもののほうが甘いスイカです。
さらに白い部分が薄いものほどより甘いスイカといわれています。
まとめ
たくさんポイントがありましたが、共通点も多く意外と覚えやすいですね。
スイカは真ん中が一番おいしいとされているので、みんなで切り分けて食べる場合は、真ん中が均等に入るようにカットすると平等においしく食べられます。
夏の風物詩スイカ。
夏が旬とは限らないことが分かりましたが、甘いスイカを選んで楽しみましょう。