生理用品として「使ってよかった」と話題の月経カップですが、いい口コミの反面、「やめたほうがいい」「使うのをやめた」という方もいます。
月経カップはメリットもありますが、もちろんデメリットもあるので、一概に使ったほうがいい、やめたほうがいいということは言えません。
月経カップを辞めた理由としては以下が多いのではと予想しています。
- お手入れが面倒
- 物を身体の中に入れることに抵抗がある
実際に使ってみると思ったほど不安点がなかったし、むしろ快適という個人差もあります。
ですので、まずは月経カップのメリット・デメリットを知って、実際に使ってみて判断するのがいいのではないかと思います。
ここでは月経カップのメリット・デメリット、やめた理由などを解説します。
月経カップはやめたほうがいい?
女性であると毎月の生理期間は憂鬱だと思う人も多いのではないでしょうか。
そんな中で「使ってよかった」「もう手放せない」と人気の生理用品の月経カップですが、やめたほうがいいという意見もあるようです。
その理由としては以下のことがあるのではないかと予想しています。
- お手入れが面倒
- 物を身体の中に入れることに抵抗がある
お手入れが面倒
月経カップは膣内に装着し経血を貯めるものなので、当然お手入れが必要になってきます。
今まで使い捨てのナプキンを使っていた人なら、使い終わったらその場で捨てるだけなので、お手入れは不要です。
しかし月経カップは経血を捨てて、水洗いし、生理期間が終わった後は煮沸消毒が必要となります。
この手間が面倒と思う人もいるでしょう。
一方で月経カップは10時間~12時間と長時間の装着が可能なので、ナプキンを交換するという手間がありません。
どちらの手間を取るかはその人の性格や仕事の環境によるところがあるかもしれませんね。
また最近では経血を吸収してくれる吸水ショーツも話題となっています。
シーンによって使い分けできれば、生理中の憂鬱は緩和されるかもしれませんね。
物を身体の中に入れることに抵抗がある
無機質なものを身体のなかにいれることに抵抗がある人もいると思います。
また「取れなくなったらどうしよう?」「うまく入らなかったらどうしよう?」という不安もあります。
月経カップを膣の中にいれることは最初は抵抗がある人がほとんどかと思いますが、これは慣れるしかありません。
また最初はうまくいれることができないこともあるので、ナプキンと併用して使う。経血が少なくなってきたら月経カップを使ってみる、というふうに段階を踏んで使っていくといいかもしれません。
月経カップのデメリット・メリット
月経カップを使うにあたってメリットとデメリットがあります。
まずはデメリット。
月経カップのデメリット
ナプキンやタンポンより高い
月経カップは1個3000円~5000円ほどするので、ナプキンやタンポンよりも値段は高めです。
しかし繰り返し使うことを前提としているので、長い目で見ればナプキンやタンポンよりも経済的になります。
使い慣れるまで少し時間がかかる
月経カップを使うには少しコツがいるので、使い慣れるまで少し時間がかかります。慣れるまでは漏れ防止のためにナプキンと併用したりして漏れを防いでおきましょう。
洗う手間がある
毎日消毒する必要はないですが、1日一回せっけんで洗う必要があります。
そして月経期間が終わった後は煮沸消毒をする必要があります。
煮沸消毒は水が沸騰後10分ほどいれるか、電子レンジを使う場合は耐熱容器に水を入れて5分ほどレンジにかけます。
電子レンジで煮沸消毒ができるなら楽ちんですね。
体の中に物を挿入することに抵抗がある
いくらいいものだとはいえ、体の中に何かを挿入することに抵抗がある人もいるでしょう。
タンポンも苦手、という方は月経カップを使うことに抵抗があるかもしれません。
ゴムアレルギーがある人は使えない
月経カップは医療用シリコンで作られていますが、ゴムアレルギーがある方はアレルギー反応が出る可能性があります。
不安があるなら、使うのは控えましょう。
月経カップのメリット
頻繁にトイレに行けない環境にいる
いったん月経カップを入れておけば、そのままで過ごせるので、仕事がとても忙しくトイレになかなかいけない、長時間の仕事になるといった人にはメリットがあります。
子育て中のママも子供の目が離せないのでなかなかトイレに行けない、子供と一緒にお風呂に入るといった場合に経血をみられることもありません。
スポーツをする
体が激しく動いてもズレることがないので、スポーツをする人には助かります。
特に水中でのスポーツにはとても助かります。
ナプキンのかぶれがない
肌が弱かったり、夏場など長時間ナプキンを替えることができなかったとき、かぶれたりする人もいるでしょう。
月経カップはナプキン不要なので、そのような心配がありません。
月経カップの使い方
月経カップの入れ方
- 月経カップを使う前に手をよく洗います
- 便座に腰かけて足を肩幅くらいに開く
- 月経カップを折りたたんで指と一緒に膣内にいれます。
- 指の第二関節くらいまで入ったら指を離す
- カップが膣内でしっかり開いているかを確認
月経カップの取り出し方
- 手をよく洗う
- 便座に腰かけて足を肩幅くらいに開き、リラックスした状態で排便時のようにいきみます。
- 指を腟の出入り口に沿えて、先端のステムが指に触れるまで何度かいきみます。
- 指先にステムが触れたらそのまま側面をたどってカップの底面を人差し指と親指でつまみます。
- カップと腟壁の密着が解除されてカップ内に空気が入ったら、カップ本体を指で折りたたんだまま腟の方向に沿って抜き出します。
- たまった経血を便器などに捨てて流します。
- カップを流水で洗って再度装着します。
- 再装着しない場合はそのまま煮沸消毒をして通気性の良いポーチなどに入れて保管します。
このとき、ステム(先端の細い部分)を無理やり引っ張ると、膣内が傷んだりステムが切れたりするのでやめましょう。
月経カップは温泉でも使える?
月経カップはしっかり装着されていれば、プールでも温泉でも経血が漏れてくることはありません。
タンポンもありますが、紐がついているため、特に温泉では他の人にわかってしまうこともありますよね。
月経カップは完全に隠れているので、周りの目も気にせず安心して過ごせます。
まとめ
生理期間中はナプキンによるかぶれだったり、夜漏れないかとかなにかと憂鬱ですよね。
月経カップや吸水ショーツなどを使ってもっと快適に過ごしていきたいですね。