世界一周の旅を100万円で、しかもクルーズ船で優雅にまわる旅に憧れを感じる人も多いのではないでしょうか。
わたしは旅行が好きで、これまで数回海外を訪れたことがありますが、日本では味わえない街の雰囲気や食べ物、文化に触れると、何ともいえないわくわくした高揚感がありますよね。
見渡すかぎり真っ白なボリビアのウユニ塩湖やペルーのマチュピチュ、青い海エーゲ海に囲まれた白い街並みが印象的なギリシャのサントリーニ島など、まだまだ行ってみたい国がたくさんあるので、世界一周でいろんな国を訪れたいなあという願望もあります。
でも世界一周をするとなると、旅程の計画から飛行機やホテルの予約など、決めないといけないことがたくさんありますよね。
世界一周の旅程を決めるのも楽しいけれど、なかなかハード。
そこで、クルーズでの世界一周なら、飛行機やホテルの手配、旅程の計画など煩わしいことをしなくても世界一周ができるんじゃないかと思い、いろんな世界一周のクルーズ船を調べてみました。
調べてみると世界一周クルーズには、旅行大手JTBの世界一周クルーズや、日本船籍最大のクルーズ客船「飛鳥Ⅱ」などいろんなクルーズ船がありますが、多くの場合、数百万から数千万円かかることがほとんど。
高額な費用がかかるとなると、世界一周なんて夢のまた夢で、叶わず人生終了、となってしまう可能性があるかもしれません。
でも、100万円くらいであれば、頑張れば2~3年で貯めることができそうだし、それ以上の年月がかかるとなると、お金を貯めようという気持ちが萎えて、結局行かずじまいになりそう。
それで死ぬ間際に「世界一周行っておけばよかった」って言いたくないですよね。
そこで、100万円で世界一周できるクルーズ船があるのかを探してみました。
100万円で世界一周できるクルーズ船はあるの?
日本発の世界一周クルーズ船はいくつかありますが、残念ながら100万円で世界一周できるクルーズ船はありません。
多くの場合、多くの場合、数百万から数千万円かかることがほとんどです。
そのなかで、100万円とは行かないまでも、100万円台で乗船できるクルーズ船があります。
それが「ピースボート 」です。
ピースボートは約3カ月で世界一周をしていて、年に3回ほど航海があり、コースによって航路が違います。
また、ボランティア活動をすると割引をしてもらえる制度があるので、ボランティア活動をすれば100万円で乗船できます。
100万円に含まれているもの
ピースボートの費用に含まれているものは以下です。
- 宿泊費用
- 基本の食事代
- 船内のイベント、カルチャープログラム参加費
- 船内設備の利用
世界一周している約3カ月間の生活に必要なものは含まれているので、生活する分には問題ありません。
自分で世界一周するとなると、自分でお店を探したり、宿泊先までのルートを調べたりと、なにかと大変です。
しかし、クルーズ船なら食事が自動的に出てくるし、宿泊場所は決まっているので、毎日の生活を安定して過ごせるのはとっても大事。
旅行中に起こるいろんな出来事が旅行の醍醐味でもあるけれど、ほぼ毎日電車や飛行機に乗って移動したり、宿泊先を探すというのはかなり疲れます。
その疲れが蓄積すると、体調不良で1日休むことになってしまったり。
せっかく観光地に来たのに、体調不良で楽しめない、ということになるとかなり悔しいですよね。
私は環境の変化に少し弱くて、布団が変わるとしっかり眠れないタイプなので、数日の旅行なら旅行中の高揚感で乗り切れると思うけど、1週間や1ヶ月、ほぼ毎日寝る場所が違うとなると、どこかで絶対体調崩すか、疲れでぐったりして観光を楽しめなさそう。
でもクルーズなら、もしかしたら最初の1週間ほどはちょっと落ち着かないかもしれないけど、ずっと同じ部屋に泊まるので、そのうち慣れてくるだろうし、気持ちも安定しそう。
そういった環境の変化での不安も少なく過ごせるのがクルーズ船のいいところではないでしょうか。
100万円に含まれなていないもの
費用に含まれていないものは以下です。
- オプショナルツアー
- 海外旅行保険
- 有料サービス
- チップ
- ビザ取得にかかる料金
- ポートチャージ
- 国際観光旅客税(1,000円)
- クルーズの発着地までの移動費
- ランドリー代
- 基本の食事以外の食費 など
上記以外で必要なものの費用は用意しておく必要があります。
海外旅行保険は、長期で海外に行くので、入っておいたほうが安心です。
ピースボート内にも医療室はあり、一般的な薬は処方してもらうことができ、売店でも市販薬が販売されていますが、持病があって薬を飲んでいる方は早めにかかりつけ医に相談したほうがよさそうです。
ランドリー代は数日分をまとめて1回にしたり、全部手洗いですますことで節約できます。
簡単に洗えて速乾性のある洋服なら手洗いで済みそうですね。
ビザや国際観光旅客税、ポートチャージ、チップは必ずかかるので、別途20万円ほど用意しておいたほうがよさそうです。
オプショナルツアーは必ず参加しなければならないものではないので、あまりお金をかけたくないなら参加不要です。
しかし、世界一周を思いっきり楽しむためにも、参加することをおすすめします。
オプショナルツアーでは、寄港先の観光名所や世界遺産を巡ったり、地元の人々との交流や文化体験をすることができ、そこでしか得られない体験があります。
観光地を巡るのは通常の旅行でも体験できますが、現地の人との交流はほぼないですよね。
現地の人の生活を知ることができるツアーに参加することで、日本ってなんて素晴らしいんだろうということにも気づけるんじゃないかと思います。
例えば私は、中学生の時にアメリカで数日間のショートホームステイをしたことがあり、その時に現地の中学校にも一緒に行きました。
昼食は持参ですが、日本では当たり前のお弁当なんてものはなく、丸ごと一個のりんごとジャムを塗った食パンを紙袋に入れたものを持たされました。
「テレビで見たことあるけど、やっぱり本当だったんだ」と衝撃を受けましたし、当然お腹がいっぱいになることはなく、お弁当を作る風習がある日本っていいな、ということを再認識しました。
このような気づきも現地の人と触れ合うからこそで、いろんな世界があるんだなということが心から実感できました。
そして、ただ観光するだけではわからない、その土地の文化や人々の暮らしに深く触れることで、自分の世界観が広がり、新たな視点を得ることができました。
興味があるオプショナルツアーに積極的に参加することで、さらに世界一周の船旅が思い出深いものになりそうです。
オプショナルツアーについてはさらに詳しく後述しています。
世界一周クルーズを100万円で乗る方法
ピースボートはボランティア活動をすることで、費用から割引される制度があります。
ボランティアの内容は2つあります。
- ピースボートのポスター貼り
- ピースボートセンターでの内勤
2つを併用することもでき、ボランティア仲間と一緒に行うこともできるので、初めての人でも安心して活動することができます。
それぞれの活動内容を詳しく解説します。
ポスター貼り
街中の飲食店などで、ピースボートのポスターをみた事がある人もいるのではないでしょうか。
このポスターはピースボートのボランティア会員が貼っています。
ポスターを3枚貼ったら1000円の割引となり、やったらやったぶんだけ割引となります。
すでに貼ってあるポスターを新しいポスターに張り替えてもらってもカウントされるので、人と話すのが苦手な方でも数を集めることができます。
とはいえ、お店にポスターを貼らせてもらえるようお願いすることもあるので、人と話すことが好きな人ならすぐに割引分を貯めることができるでしょう。
ぽっかり空いた時間や、予定と予定のスキマの時間を活用すれば、効率よく活動することができそうです。
同じボランティア活動の仲間と一緒にまわることもできるので、ひとりで不安な方も安心して取り組むことができます。
ピースボートセンターでの内勤
全国にあるピースボートセンターでの内勤の作業でも割引分を貯めることができます。
ポスター貼りと違い、時給となり、1時間あたり800円から1000円の割引(2024年5月16日時点の時給)となります。
内勤の内容は以下です。
- 事務作業(資料の発送・データ入力・電話対応)
- ピースボートの広報活動
- プロジェクト活動やイベントの企画
どちらかというと、ポスター貼りの方が早く割引がたまります。
人とコミュニケーションを取ることに抵抗がないならポスター貼りのほうがおすすめです。
わたしはちょっと苦手なので、事務作業をやりながら、ポスターの張り替えから始めて、慣れてきたらポスター貼り活動をしていこうかなと思いました。
もしくは平日の仕事が終わって、夜空いた時間に事務作業をして、土日でポスター貼りを一気にやるという感じでもよさそうです。
やっぱり早く割引が貯まるほうがいいですし、乗りたいクルーズが決まっているなら、早めに貯めないとですしね。
ピースボートの世界一周クルーズの内容
ピースボートの世界一周クルーズの日程や船内の様子について詳しくご紹介します。
世界一周の日程
ピースボートの世界一周は約3ヶ月の日程で、23~28個ほどの寄港先を巡ります。
寄港先のパターンはいくつかあるので、自分が行ってみたい国が含まれているコースを確認しましょう。
出航は4月、8月、12月の3回あります。
2023年の日程とコースは以下でした。
- 4月出航 ヨーロッパ&中米コース
- 8月出航 北中米&ヨーロッパコース
- 12月出航 南太平洋・南米・アフリカコース
私が乗船するなら、8月出航コースに乗りたかったです。
メキシコやコスタリカなどの中南米は行ってみたいけど、一人だと怖そうなので、こういった世界一周クルーズで行くなら安心して観光できそうです。
それと、スペインのバルセロナは以前に行ったことがあるので、また訪れたいです。
バルセロナといえば、サグラダファミリアですよね。
観光しましたが、外観はもちろんステンドグラスがキラキラ光る内部がとっても美しかったです。
2026年に完成する予定なので、完成したら見てみたいです。
そして、バルセロナで有名な公園「グエル公園」に行ったのですが、少し遅めに行ったのと、混雑がすごくて中に入ることができませんでした。
暑い中せっかく到着したのに悔しい思いをしたので、そのリベンジをしたいですね。
2024年や2025年は、北欧&アラスカコースや南太平洋・南米・アフリカコースといったコースがあり、おおまかには一緒ですが、一部寄港先が違っています。
ですので、自分が行きたい国が含まれているかどうかはしっかり確認したほうがいいですね。
船内の施設
ピースボートは寄港地があるとはいえ、多くの時間を船内で過ごします。
船内は生活に必要な設備がしっかりそろっていて、使用料は100万円に含まれているので、無料で使うことができます。
ピースボートの船内にある施設は以下です。
- 美容室
- スポーツジム
- パフォーマンスステージ
- バー / カフェ / ラウンジ(※一部有料あり)
- 日用品や文房具、お菓子などを販売しているショップ
- プール
- サウナ
- カラオケ
約3カ月間、毎日船の上の生活になり、オプショナルツアーに参加しないときは、数日間船上での生活になるので、食事が用意されているとはいえ、毎日同じ食堂に行くのも飽きそうだし、体も鈍りそうですよね。
なので、カフェでお茶ができたり、カラオケで思いっきり歌ったりできるのはいい気分転換になりそうです。
あと私は毛量が多くクセがあって、2カ月も放置すると髪の毛がうねりだし、頭が大きく見えるんですよね。
毎日ヘアアイロンをしてるけど、クセは直っても髪の量までは抑えきれないので、美容室があるのはありがたいです。
観光地で撮った写真が頭モッサリだとちょっと悲しいですよね。
また、船内では英会話やヨガなどのカルチャースクール、夏祭りなど季節のイベントが開催されています。
参加は無料なので、興味がありそうなプログラムやイベントにどんどん参加してみると楽しそうです。
プログラムは以下のようなものがあります。
- カルチャースクール(社交ダンスや、囲碁、将棋、パソコン、ヨガ、ピラティス、ノルディックウォーキングなど)
- 英会話プログラム
- オーケストラコンサート
- クリスマスパーティ
- 夏祭り
- ダンスパーティー
夏祭りの時は、船に赤い提灯が飾られ、夏祭りには定番のヨーヨーすくいや輪投げなどもあり、日本の夏が船上でも思いっきり感じられます。
浴衣を着る人もいるので、夏にピースボートに乗る時は浴衣を持って行くと楽しめそうです。
旅行中はついつい食べ過ぎて、旅行から帰ってきたら体重が増えてたってことありませんか?
そのほかにも、英会話プログラムに参加して英語スキルがアップすれば、ピースボートから降りる頃には、乗る前よりもすっきりボディで英語がペラペラになれるかも。
世界一周クルーズでたくさんの経験が得られたうえに、英語が上達していれば英会話教室に通う費用が浮きますし、オプショナルツアーの時に活用できれば、観光がもっと楽しくなりそうです。
オプショナルツアー
それぞれの寄港先で企画されているイベントに参加できるオプショナルツアーがあります。
オプショナルツアーは、7,000円くらいのものから数十万くらいのものまであり、観光地を巡るプランや社会問題を学ぶプラン、数日かけて世界遺産を巡るプランなど多種多様。
例えば香港でのプランは、港から街中までの往復バスだけであとは自由に行動するプランや、バスで観光地をめぐりながら飲茶を楽しむプランなどがあります。
私も香港にひとりで行ったことがあり、高層ビルが立ち並んでいるかと思えば、ちょっと道を入ると昔ながらのお店が並んでいたりして、先進的な街並みと昔ながらの街並みが融合しているなんともいえない雰囲気がとても楽しかったのを覚えています。
行きたい場所が決まっていたら自由行動が多いプランがいいですし、効率的に観光スポットを巡りたいならバスで巡るプランがよさそうです。
その他にもゾウやキリンなどの野生の動物を見ることができるサファリツアーや、ナミブ砂漠を観光するプランもあったり、自分で計画するには難しそうな場所も観光できるので、観光したく場所がたくさんで決めきれなくなりそうです。
社会問題を学ぶプランでは、「カンボジア地雷問題検証ツアー」だったり、現地のNGOを訪れ、現地の人とスポーツや料理を作る体験などを通して交流するプランがあります。
「カンボジア地雷問題検証ツアー」では、除去した地雷や不発弾などが展示されている博物館や、まだ地雷や不発弾が残っている村に住む人たちと触れ合ったりします。
日本に住んでいると、地雷について考えることなんてまったくないですが、海の向こうではまだまだ大変な思いをしている人がいるんだなと考えさせられます。
数日かけて観光するプランでは、例えば8日間かけて「空中の都市」と言われるマチュピチュ遺跡を巡るプランがあります。
アルゼンチンのウシュアイアで船を降りて、飛行機やバスを乗り継いでナスカの地上絵やマチュピチュ遺跡を訪れ、チリのプンタアレナスで船に合流する、という日程になっています。
数日間、船を離れての旅行になりますが、船上生活の変化があって楽しそうですし、一緒に参加する人たちもいるので、安心していけそうですね。
必ず参加する必要はないので、節約したいなら申し込まなくてもいいですが、二度と行かない場所かもしれないので、興味がある場所があったら参加することをおすすめします。
オプショナルツアーで経験した思い出は、人生に彩りを添え、忘れられない思い出となること間違いなしです。
オプショナルツアーは後からキャンセルすることができ、キャンセルしたら返金されます。
ピースボート内で申し込むこともできるので、周りの人の話を聞いていきたくなったら申し込むこともできます。
ただし、予約がいっぱいだと申し込みができないので、どうしても行きたい場所は予約しておいたほうが良さそうです。
まとめ
一般的なクルーズは数百万円という高額な費用がかかる中、ピースボートなら約100万円台で、世界一周の旅に出ることができます。
クルーズならではの手間のかからない旅程と、安定した宿泊場所と食事があるので、安心して世界各地を訪れることができます。
クルーズ内の多彩なイベントやカルチャースクールも、さらに豊かで思い出深いものにしてくれるでしょう。
しかも、ボランティア活動を通じて、割引を受けることができ、100万円で世界一周クルーズをすることもできます。
またオプショナルツアーでは、観光名所を巡るだけでなく、地元の人々との交流や社会問題を学ぶプランも用意されています。
もう一回行って見たい場所にリベンジしたり、行くには難しそうな場所にいけたり、絶対自分では行かなそうな場所に行ってみることで新たな発見があるかもしれません。
ピースボートに乗ることで、ただ世界一周クルーズをするだけでなく、さまざまな経験を得ることができ、人生観や価値観を広げる貴重な体験ができること間違いなしです。
資料請求は無料なので、ぜひ世界一周クルーズの夢を叶えてみませんか。