釣りに使う時にあると便利な道具のひとつであるナイフ。
ナイフは魚を捌いたり、糸を切ったりなど様々な場面で使うことができます。
筆者も釣りが趣味なのですが、しっかりナイフは持ち歩いています。
ただ、釣り具メーカー以外や釣り具用に販売されていないナイフを持ち歩くときは注意しないと銃刀法違反になる可能性もあります。
ここではそんな釣りに使うナイフや銃刀法違反について解説をしていきます。
釣りで使うナイフが銃刀法違反にならないように注意
釣りに行く格好の人がナイフを持っていたら、そのナイフは釣りに使うんだろうなということは容易に想像できます。ですので、もし職務質問されたとしても堂々と釣りに使うナイフだということをつたえればいいでしょう。
ここで職務質問にびっくりしてオドオドしてしまうと、逆に怪しまれる可能性があります。正当な理由があって釣り用ナイフを持っているのですから、間違いではありません。
しかし、ナイフの所持の仕方によっては銃刀法違反だと判断されかねません。
それは、ナイフをすぐ使えるように持っている状態です。
釣りでナイフを持っていくときは、ケガなどをしないようケースに入れていたり、クーラーボックスに入れておくなどする人が多いでしょう。
しかし、例えばナイフをすぐ使いやすいようにと腰につけていたりすると、怪しまれる可能性があります。また必要以上に長いナイフを持っている場合も疑われる可能性があります。
必要な時以外はケースに入れておくなど、しっかりとした管理をしましょう。
そして注意しておきたいのが、うっかりナイフをリュックに入れたままにしておくことや、車に積んでおくこと。
この不注意が銃刀法違反になる可能性があるので、気をつけましょう。
銃刀法違反とは?
ナイフは使い方を誤ると凶器になります。だからこそ取り扱いに関する法律があり、それが銃刀法です。
銃刀法は正式名称は銃砲刀剣類取締法となります。
そしてこの銃刀法の第22条には、
「刃体の長さは6cmを越える刃物については、業務その他の正当な理由を除いては、これを携帯してはならない。」
とあります。
業務とは、例えば板前さんなどです。出張で板前をする場合には、包丁は必需品です。
ですので包丁を持っていても全く問題はありません。
その他正当な理由としては、キャンプや釣り、アウトドアが挙げられます。
つまり、キャンプや釣りではナイフを使うことが十分に考えられるため、それが正当な理由なので、ナイフを持ち歩いていても銃刀法違反にはなりません。
逆に、なんとなく持ち歩いてた、護身のために持ち歩いていたなどは銃刀法違反になります。
銃刀法を違反した場合には2年以下の懲役または30万円以下の罰金が設けられています。
このようなルールが定められていますが、これはナイフなどの凶器を使った事件を未然に防ぐためには仕方がありません。
ナイフを持ち歩くときには、しっかり注意をして持ち歩き、理由がない時には持ち歩かないようにしてください。
釣りで使うナイフの選び方
上記の通り、釣りは正当な理由になるのでナイフを持っていても大丈夫です。
では釣りで使うナイフではどのような選び方が良いかは、以下のようなことを意識して選ぶと良いでしょう。
片手で扱える
ナイフの場合片手で扱えることによって、大幅に扱いやすさが向上します。
そして折り畳み式のナイフでしたら、刃物の出し入れを全て片手で行うことができます。
普段は刃物をしまっておいて、必要な時にサッと取り出せる取り回しの良さを重視することで、作業の効率が一気にアップしますよ。
錆びない
釣りに使うナイフを選ぶ時に気を付けなければならないのが刃の材質です。
釣り場でナイフを使うと、潮風に当たったり、ナイフを洗う際にも塩水で洗うこともあります。
それによってナイフの刃がいつの間にか錆びていて使い物にならないということも多いです。
ナイフの刃が錆びているのは使いづらいだけでなく、危険度も増します。
なのでナイフの刃が錆びにくいものを選ぶ必要があります。
そんな錆びにくいナイフでおすすめなのがステンレス鋼で出来ているものです。
ステンレスは錆びにくいだけでなく、軽くて取扱も楽です。
切れ味もキープできるのでまさに釣りでのナイフにぴったりです。
また、最近のナイフではフッ素コーティング加工がされていて、さらに錆びにくくなっているものもあります。
グリップが滑りにくいもの
ナイフのグリップも大事な要素です。
グリップが手に馴染んで滑りにくいものを選ぶとナイフの取り扱いも楽になります。
手に馴染まず滑りやすいと、ナイフを使って怪我をする恐れもあるので、ぜひ一度実物を手に取ってみて選ぶようにしましょう。
釣り用のナイフは、釣具屋さんに売ってますので、店員さんに聞くとおすすめのナイフを紹介してもらえます。
気になる方は検討してみてくださいね。
ナイフは魚の締めにも使えます。魚を釣ってすぐに締めることで鮮度が保たれ、美味しく食べることができます。
魚を締めたときの魚の地などは海に流さないように注意です。魚の血抜きのマナーを守りましょう。
まとめ
釣りの場合は正当な理由になるので、釣りのためにナイフを持っていても処罰されることはありませんので、安心してください。
釣りのナイフは、扱いやすく錆びづらいものなどを選ぶようにしましょう。
自分にぴったりのナイフを選んで、釣りを楽しんでくださいね!