もち麦は日常生活に取り入れることで健康効果があるとしてブームになったときがあります。
しかし一方で「もち麦は危険」といううわさもあります。
こんなに栄養豊富な食材がなぜ「危険」と言われているのでしょうか?
「火のない所に煙は立たぬ」ということわざがあるように、もち麦にはもしかしたら危険性があるのかも?と不安になりますよね。
これは結論からいうと、もち麦の食べ過ぎや食べるタイミングに原因がありそうです。
もち麦は正しい量で食べれば、豊富な栄養をしっかりとれ、健康やダイエットの効果が期待できます。
一方で健康にいいからといって食べ過ぎると、下痢や胃痛の原因になることがあります。
ここではもち麦が危険といううわさがなぜたったのか、食べ過ぎによる副作用について解説します。
もち麦は危険なの?
もち麦は豊富な栄養があり、危険なものだというイメージはなさそうですが、なぜ「危険」と言われるのか、その理由はいくつか考えられます。
もち麦は外国産のものが多い
もち麦が危険と言われる原因のひとつに「外国産」のもち麦がほとんどであるということ。
スーパーなどでもち麦の原産国を見てみるとわかるのですが、ほとんどがアメリカ産やカナダ産のものです。
「外国産」って遺伝子組み換えや残留農薬といったイメージがある人も多いのではないでしょうか。
そのために「外国産」と聞くと「なんだか不安…」という感情を持つと思いますが、そもそもそんな危険性のある食材を輸入し、ましてや店頭に置くなんてことはしませんよね。
販売されているもち麦は厳しい審査を通った安全性の高いものですから、危険性はありません。
もち麦以外の食材はほとんどが外国産となっているし、むしろ国産の食材のほうが少ないです。
国内生産ではもち麦の安定的な供給ができないので、外国産のもち麦も取り入れてるわけです。
もち麦の販売には「はくばく」という穀物会社がほとんどを占めているんですが、「はくばく」は現地で現物をみて調査をし、厳しい管理のもと販売をしています。
ですので、外国産でも危険性はなく、安全性が高いといえます。
もち麦の危険な副作用
ダイエットや健康維持のためにもち麦を取り入れたけど、もち麦の食べる量や食べるタイミングによっては危険な副作用がでることもあります。
それは、
- 便秘やおならが出やすくなる
- 下痢になる
- 胃痛
「健康になりたいからもち麦を取り入れたのになぜ!?」とびっくりしますが、この危険な副作用の原因はもち麦の食べ過ぎや食べるタイミングなんです。
便秘やおならがでる
もち麦には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維がバランスよく含まれています。
この不溶性食物繊維は胃や腸で水分を吸収して大きくふくらみます。それによって腸が刺激されぜんどう運動を活発にすることで便通が促されます。
しかし体内の水分を吸収するので、もち麦を食べ過ぎるとより水分を吸収されるため、便が硬くなり排便がうまくいかなくなります。
そのため、便秘になってしまうというわけです。また食物繊維を豊富にとるのでおならも出やすくなります。さつまいもを食べるとおならが出やすくなりますよね。それと同じようなことが起こるんですね。
また、普段から便秘気味の人も注意が必要。
不溶性食物繊維は便のかさをましてくれますが、便秘の人はぜんどう運動の機能が弱っているため、便のかさが大きくなりすぎると便が進まず、便秘が悪化することにつながる可能性もあります。
そのほかにも「お腹が張る」といった症状が出る方もいます。これは食物繊維をとると腸内細菌が変化し、腸内がそれに慣れるまで時間がかかるためです。
これらを予防するには、もち麦の食べ過ぎないことやもち麦を食べるときは水分を多めに取るようにしましょう。
もち麦を料理するなら汁物に足すなどするといいかもしれませんね。
下痢になる
もち麦には「フルクタン」という糖が含まれており、これが下剤と同じ働きをすることがわかっています。そのため、もち麦を食べることで下痢を引き起こします。
この場合は、もち麦を食べるのをやめて様子をみて少量ずつ食べてみることをおすすめします。
胃痛がおこる
もち麦を食べて胃痛がおこるのは、消化不良が原因のことが多いです。
普通のご飯と同じ感覚で軽く噛んで飲み込むだけでは消化不良を引き起こし、胃痛が起きる、ということになります。
もち麦をご飯の代わりとして食べるなら、よく噛んで食べるようにしましょう。
このような危険な副作用や外国産ということで「もち麦は危険」と言われる原因になっているのかもしれません。
しかし、副作用はもち麦に危険があるというわけではなく、もち麦の性質をしっかり知っていれば対処ができます。人によっては体に合わない、ということもあるでしょうから、その場合はもち麦を食べるのをやめるか、様子を見つつ食べるようにしてくださいね。
また外国産だからといって危険性があるわけではありません。しっかり安全性が確保されたもち麦ばかりですから、必要以上に警戒しないようにしましょう。
もち麦の危険な食べるタイミング
もち麦は食物繊維が豊富なため、ゆっくり消化されます。そのため腹持ちがよく長時間満腹感が続きます。
これによって間食を防ぐことにつながるのですが、夜に食べると消化しきれず、寝る時間になってもお腹か苦しくて寝られない、ということにもなるのです。
だからといって夜にもち麦を食べるのは危険!というわけではなく、もち麦を夜に食べるなら、
- ご飯の量を減らす
- もち麦の割合を少なくする
といった調整をすることで、胃や腸に負担をかけることなく、過ごすことができます。
もち麦と大麦の違い
もち麦は「麦」の一種ですが、「大麦」というのもありますが違いって何でしょうか。
そもそも「大麦」というのがいろんな麦の種類の総称で、「うるち性」と「もち性」の麦があり、そのうちの「もち性」をもち麦と呼んでいます。
「うるち性」のほうが粘り気が少なく、「もち性」のほうがもっちりした粘り気があるのが特徴。
もち性のほうが食物繊維が1.5倍と豊富です。
もち麦と大麦は別物と思っている人もいますが、もち麦は「もち性の大麦」ということになります。
もち麦の効果っていつごろ出る?
もち麦を食事に取り入れてダイエットを始めよう!と思う人もいるでしょう。
でもどのくらいで効果が出るのか気になりますよね。
ずばり、効果がいつごろ出るかというのは人それぞれ、ということになります。
なぜならもち麦をどのくらいの量でどうやって取り入れるのか?は人によって違うからです。
しかし、平均的には1ヶ月で-1キロということが多いようです。体重の変化のほかにも便秘が解消された、便通がよくなった、という声も多くあります。
便通がよくなればお肌の調子がよくなる、体が軽く感じるなどのほかの改善も見込めます。
しかし、ダイエットの効果が見られない、という人もいます。
それは、
- 摂取カロリーがオーバーしている
- 他の食材から食物繊維をとっていない
といったことがあります。
もち麦がおいしいからといって食べ過ぎていたり、ほかの食材から食物繊維をとっていないといったようなことがあげられます。
もち麦を食べてるから痩せるというわけではないので、注意してくださいね。
まとめ
もち麦は正しい量を正しいタイミングで食べれば危険なことはまったくありません。
むしろ便秘解消や糖尿病予防など健康にいいことばかりです。
しかしもち麦ばかり食べていればいいというわけではないので、栄養バランスのいい食事をこころがけ、食事に少しずつもち麦を取り入れていく、という方法がいいのではないでしょうか。
もち麦で健康的な食生活を始めてみましょう。
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